【2012年 2月8日発行】
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社会保障・税一体改革について
~ 社会保障の充実と安定のために ~
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今回は、厚生労働省はじめ政府が一体となって取り組んでいる「社会保障・
税一体改革」についてご紹介します。
国民皆保険・皆年金を柱とする日本の社会保障制度ができて、半世紀がたち
ました。保険証1枚で全国どこでも医療が受けられ、高齢になると年金が支給
される日本の社会保障制度は、「支え合う社会」の基盤となっており、世界に
誇ることができる日本国民の共有財産です。
しかし今、その制度が揺らいでいます。少子高齢化、非正規労働者の増加や、
三世代同居の減少、高齢独居世帯の増加や地域社会のつながりの希薄化など、
日本の社会保障制度が前提としてきた社会経済情勢が大きく変化しているため
です。
社会保障制度をより強化し、持続可能なものとするためにも、まず、子ども・
子育て支援や若者の雇用対策などをさらに強化し、「全世代対応型」の社会保
障に転換する必要があります。
一方、社会保障は、現在は約60兆円の保険料と40兆円の公費で成り立って
います。公費のうち国の負担分は約30兆円ですが、これは国の一般会計予算
(約50兆円)の半分を超えているため、相当部分が将来世代への負担のつけ
回しである国債で賄われています。すなわち、今すでに支払われている社会
保障給付に見合った負担が確保できていない状況で、この将来世代に先送りし
ている事態を早期に解消することが急務となっています。
これを受け、私たちや私たちの子や孫の世代のすべての人が、より受益を実感
できる、持続可能な社会保障制度に再構築していくのが「社会保障・税一体改革」
です。
<具体的には・・・>
1.子ども・子育て新システムを創設し、未来への投資を強化
2.医療・介護サービス保障の強化や、社会保険制度のセーフティネット機能の強化
3.就労や生活支援などの貧困・格差対策の強化
4.出産・子育てを含む多様な生き方や働き方を支える社会保障制度
5.若者などの雇用対策の強化や非正規労働者の雇用の安定・処遇改善
今後、このメルマガを通じて、皆さまの関心の高い分野を中心に、具体的に説明
していきます。
※ 以下の厚生労働省ホームページ等もご参照ください。
【社会保障・税一体改革に関する厚生労働省のHPはこちら】
http://krs.bz/roumu/c?c=6153&m=33544&v=e67a981a
【社会保障・税一体改革素案】
http://krs.bz/roumu/c?c=6154&m=33544&v=282a64b2
【facebook 社会保障と税の明日を考える(内閣官房)】
http://krs.bz/roumu/c?c=6155&m=33544&v=8da1f4bc
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この記事は 厚労省人事労務マガジン の転載です。
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